グリーンビューティー×IoT


ビックデータやIoTのテクノロジーはどの業界でも急務であるが、最近のトレンドとして、サステナビリティにおいてもGreen Revolution=iGreenという要素が出てきている。化粧品原料にもなる植物/農業への新しい視点だ。
米国のInterplant社では、遺伝子技術により、植物のDNAにセンシング機能をコーティングし、植物のストレス状態を可視化。得られたビックデータを農家に提供し、農家の利益性やサステナビリティを向上させる狙いがある。
農薬の浪費により、雑草、病原菌や害虫が農薬への抵抗力を獲得してしまうため、さらなる品種改良や化学肥料などへイノベーションが必要になる。 これにより、持続可能性が減退していくので、植物へのストレスに着目し、バイオセンサーを搭載した植物を調べ、近年話題のRNA発現追跡により「植物とのコミュニケーション」を図る。
植物のストレスとは、菌・昆虫・栄養素などが様々あるが、 遠隔で植物のストレス信号を読み取り、農業機械のIoT化により植物株ごとの分析までも可能になる。そして、得られたデータを気象・土壌・環境などのフィールドデータと統合して、農家へ実用的なデータとして提供できる。農薬の消費削減のみならず、天然資源の持続可能な利用へとつながる。
実際、化粧品原料などの植物や農作物に使われているという実績データは出ていないが、今後ESG投資の面でも非常に有益なツールとなるだろう。