化粧品・日用品業界における次世代パッケージソリューション


昨年の花王のオープンイノベーションの中に、パッケージリサイクルがあった。容器にバージンプラスチックを使用せず、再生プラスチックの比率を高めていくというものだ。このような取り組みは、日用品・トイレタリー業界から中心に始まり、その企業が展開する化粧品ブランドにも採用するという流れが多くある。海外でも、大手流通や小売店などで再生プラスチックを採用した製品のニーズが兼ねてから高まっており、むしろ先進だ。化粧品業界にも製品にもよるが、パッケージ改革は確実に来ると思われる、ある種の産業革命になるのではないだろうか。

兼ねてより、化粧品業界ではプラスチックパッケージをリサイクルできないというのが大きな問題だった。グローバル化粧品業界では、年間1200億ユニット以上のパッケージが生産されているという(2017年データ:Zero Waste Report参考)。こういった内容が、海外では女性誌などの消費者向けメディアでも多く取り上げられており、最近では日本でも少しずつ見られるようになり、非常に身近な問題として注目されている。
2017年にはすでにグローバルにサステナビリティへの取り組みが行われている。企業独自のリサイクル・イニシアティブを設立して製品に還元するほか、コンベンショナルコスメブランドでのサステナブル原料への見直し、100%パッケージリサイクルなどが行われている。