ネスレ サプライチェーン全体での再生農業のため13億ドル投資


グローバルでサステナブル先進企業として早くからサステナビリティ施策をうちだしている米・ネスレ。最新のサステナビリティ方針が発表され、50万人以上の農家と15万人のサプライヤーのネットワークと協力して、生物多様性、土壌保全、水循環の再生、家畜の統合の促進に努めると発表されました。これを「世代再生」といい、農家の再生を支援するために、3つの主要な分野に集中します。最先端の科学技術を採用し、研究開発の専門家や農学者の広大なネットワークを活用して、たとえば、環境への影響が少ない高収量のコーヒーやカカオの品種を開発し、削減するための新しいソリューションを評価します。乳製品のサプライチェーンにおける排出量のみならず、農業トレーニングを提供し、農家が地元で適応できる情報とベストプラクティスまで支援します。
さらにネスレは、再生農業を採用して生産された多くの原材料に保険料をつけて、より多くの量を購入。原料の量と質だけでなく、土壌保護、水管理、炭素隔離を通じて環境にもたらす利益に対しても農家に報いることを意味します。
この発表は、2030年までに持続可能な開発目標(SDGs)を達成するためのネスレの貢献の一環として、9月23日にニューヨークで開催される国連フードシステムサミットに先立って行われます。COP26でも再確認された気候変動目標であるマイナス1.5℃への達成のため、2030年までにCO 2排出量を半減し、さらに2050年までにネットゼロを達成するための措置としています。

サプライチェーンにまで配慮することは、サステナビリティやSDGs達成に向けて、今や必須事項です。この事例は、グローバル先進事例として注目されるでしょう。