新しいサステナビリティの視点: 再生型農業システムの構築

欧米で盛んのRegenerative Agriculture (再生農業)が、改めて米国で最大級のナチュラルフードEXPOにて言及されました。気候変動との関わり、そして、これまでのオーガニック農業からさらに卓越した環境配慮産業となりえるもので、先日も書きましたが、土壌管理の視点が重視されるものです。ちょうど国内でも、ようやくこの再生農業について目に触れる機会があり、改めて述べたいと思います。

アパレルの分野ですが、サステナブル先進企業の一つでもあるパタゴニアが、すでにこの再生農業に投資しています。再生農業により、カーボンフットプリントに寄与、CO2削減を進めています。兼ねてから環境分野において調査・取材等してきて、初めて日本で目にしました。(といっても外資ですが。) エネルギーの次に、CO2を多く排出するのは農業というのはもはや周知の事実。農産物以外も使用しますが、美容健康業界では原料に自然資本を多く使う産業です。以前も紹介したように、産業におけるカーボンフットプリントやCO2排出を還元する施策のひとつとして、原料調達以外の観点からこの再生農業への取り組みを行う外資系大手が増えてきました。

日本では国土などの問題でこの再生農業自体がどこまで進むかまだ読めないところもありますが、また、再生農業に進む以前の問題もありますが、再生農業は地球環境に対して非常に大きな貢献をもたらすとされているので、グローバルでは重要なテーマとなりつつあります。今後日本で流通する外資系ブランドのアプローチでは、見られるポイントかもしれません。普及には、根本を正しく理解されることが今の日本では必要です。