20年初めより続く、だれも予測できなかったコロナパンデミックで、健康意識・ウェルネス志向の向上が目立ちました。実際、米国のある専門調査で、消費者の60%が、来年一年間の一番の関心ごとはトータルな健康維持であり、サプリメントユーザーの61%は健康維持の目的で、サプリメントを摂取しています。米国ならではの健康習慣でしょう。
健康維持には、「免疫向上」。同調査によれば、1/3の消費者は免疫についての関心が高まったとされ、ビタミンCや鉄など基本的なビタミンやミネラルのみならず、ペッパーミント、クロフサスグリ、ニワトコの実、ジンスリング、タンポポなど植物由来原料へも関心が高まっています。
スタンダートに免疫を高めるビタミンやミネラル(ビタミンC、アイロン)は、引き続き人気です。免疫のマーケットにおいて差別化しようとしているブランドにとって、ボタニカルに関心のある消費者が増加することは価値がある。消費者が将来、免疫の健康を高める為の新しく、自然な方法を調べると、ペッパーミント、クロフサスグリ、ニワトコの実、ジンスリング、さらに、タンポポなどの成分が人気です。
さらに、パーソナライズへの関心も高まりました。2020年、64%の消費者は同調査でパーソナライズを好み、個人の嗜好やニーズに合わせておーだメイドされ、多様性も生まれました。これらを求める理由として、老化防止(75%)、QOLを高めたい(71%)、病気の予防(70%)、積極的な健康維持(53%)などがあげられています。
サステナビリティについて、より真剣になりました。もともとサステナビリティは増加傾向にあり、消費者は個人の健康を見直し、健康とサステナビリティとの関わりをよく考えるようになりました。コロナ拡大により気候危機がより指し迫った恐怖で、地球環境の変化は、人々の身体的・精神的健康にも影響を示すと理解され始めました。実際ここ2年間で、48%の消費者が、地元の製品を好み肉の消費量を減らすなど、サステナブルな生活習慣にシフトしようとしています。その中の69%は、このような選択が彼らの健康に良い影響を与えるということを信じています。
コロナで生活が一変したと同時に、サステナビリティの重要性やイノベーションとの関わりなど、新しい気づきも得られました。2022年トレンドでも述べたように、引き続きこの流れは続きそうです。