欧米では、コロナパンデミックにより、消費者は身近なヘルシーフード(健康的な食事)による健康状態、ビタミン・ミネラル、免疫の維持などへ注目しており、「クリーンラベル」と似た動きの中で「薬としての食糧」といわれるムーブメントが急増しました。自宅待機・ロックダウンにより、より身近な食事から免疫力を高めようとするものです。
より健康需要は高まり、パンデミック以前よりも35%の消費者がより積極的に身近なヘルスケアを求め、22%が食生活をヘルシーフードに変えているといいます。ヘルシーフードでは、よりクリーンでナチュラル、オーガニックで、かつローカルフード、また栄養価の高いホールフードとしての食べ方など、これまでのナチュラルフードのメジャートレンドが多くあります。
健康管理として、ダイエットはもちろんのこと、それ以上に
糖尿病、高コレステロール、食物アレルギー/不感症、不規則性、心臓病、癌、疲労、高血圧、骨粗しょう症など様々な疾患や症状に対して、通常の食事ケアからによって予防・管理されています。これをうけて、米国では機能性表示食品のニーズがさらに高まり、その市場規模は 、2019年の720億ドルから、2022年までに880億ドルに成長すると予測されています。
また、主に米国で人気の”スーパーフード”への人気も高く、専門調査によれば、発酵食品に続き、アボカド、種子、エキゾチックフルーツ、古代の穀物、ブルーベリー、ナッツ、乳由来でないミルク、ビート、緑茶が続いています。 緑茶、蜂蜜、コーヒー豆、プロバイオティクス、アップルサイダー酢、オート麦、ニンニク、グレープフルーツ、ダークチョコレートも、定番のヘルスフードとなりました。
このように、これまでのナチュラルフード素材が、改めて“薬としての食”として注目されていることがわかります。日本でも身近な食材が注目されそうです。