ウクライナ戦争の爪痕:世界のひまわりオイル供給の約80%がウクライナやロシアからといわれています。ひまわりオイル由来のレシチンはグリセロリン樹脂の一種で、多くのナチュラルプロダクトに使われています。さらに、世界の小麦の1/4以上はロシアやウクライナから供給されており、日本をはじめ各国でサプライチェーン上ので問題が起こり、急激なインフラが発生しています。サプライチェーン上での問題は、新商品のローンチの遅れや産業減退が起こる可能性があります。日本では多くを輸入にたより、食・日用品・化粧品原料などに関係しています。
コロナにより欧米では免疫向上へのニーズが高まりました。日本でもビタミンDが改めて注目されるなどありましたが、米国ではビタミンDのほか、ポスト・バイオティクスともいえる機能性飲料や腸内環境の見直しが注目されています。また、Plant-basedの機能性成分がこれまでになく注目されていて、オーツミルクで作られてたアダプトゲンやマッシュルーム飲料などがその代表例です。
パンデミックにより、サステナブルパッケージへのニーズもかなり高まりました。米国では、ナチュラルプロダクトこそ、環境にやさしいパッケージを採用すべきというのがあり、また米国で主流になりつつあるB Corp認証取得へのニーズが高まっています。でもこのように述べると、問題の背景をよそに、いちばんやりやすいパッケージソリューションのみ行う事例も見られます。日本の化粧品業界でも、知識のないまま、まずパッケージを変えたいという依頼が本当に多いです。以前も書いたように、プラスチック循環促進法でより拍車がかかっています。正しく問題や課題を見極め、対応する必要があります。
また、食品廃棄物問題のソリューションとして近年話題のアップサイクルも主流になっています。食品からのアップサイクル原料は、日用品・化粧品・アパレルなど様々な業界への転換が可能です。
コロナ・戦争などでニュートリション業界、化粧品業界など大きく変わりました。いまにふさわしい戦略が成功のカギといえるでしょう。