欧米で兼ねてより人気のPlant-basedフード。前回も述べたように、最近は環境配慮の視点でPlant-basedフードへのニーズが高まっています。欧州10か国にまたがる消費者調査では、消費者はPlant-based製品を強く信頼しており、食肉の消費量をさらに減らしたいと考えています。
ヨーロッパでは、平均的な消費者が肉の消費量を減らし始め、Plant-basedフードの品質と安全性を強く信頼し、60%の消費者がPlant-basedフードのラベルの透明性を信頼しています。しかし、リーズナブルな価格と多様性という2つの問題に対処すれば、よりPlant-basedフードの成長は期待されると予測されています。
欧州消費者調査のほぼ半数が、すでに食肉の消費量を大幅に削減し、40%弱は近い将来削減するつもりであることがわかりました。10人に3人は、乳製品の消費量を減らすことも考えており、同様により多くのPlant-basedの乳製品や肉の代替品を消費したいと考えています。セミベジタリアンの回答者の約半数は、スーパーマーケットやレストランではPlant-basedフードの選択肢が十分ではなく、利用可能なその代替品は、一般的に高すぎるとも感じています。それでも消費者は、Plant-basedの鶏肉、牛肉、鮭、マグロ、チーズの可用性を広げたいとも考えています。欧州でのPlant-basedフード成功のカギは、コンビニエンスフードからビューティーフードまで、より多くのカテゴリーに進出することで拡大するといわれています。
日本国内では、サステナビリティやSDGsなどの観点からPlant-basedフードがやっと注目されはじめています。国内では、「地球にやさしいもの=人の健康にやさしいもの」との認識が広がるかもしれません。