“スーパーフード”は、2015年ごろ日本でも盛り上がりを見せたが、定義も曖昧だったり、“逆輸入素材”があることなどから、欧米ほど定着はしませんでしたね。しかし、インナービューティー先進国では、変わらず次々とトレンドが生まれています。
そもそもPlant-Based フードは、フレキシタリアン、ベジタリアン、グリーンフードブロガーなど健康・環境意識の高い消費者に人気で、さらにスーパーフード(=ここでは欧米でそう呼ばれる食品のことを指します)という要素がトレンドセッターたちの心をつかんでいます。中でも最近、「ウィートグラス」に人気が高まっています。 収穫時期が限定されたウィートグラスなどの若い穀物草には、
さまざまな緑野菜に比べて、はるかに高いビタミンが含まれているといわれています。実は、ウィートグラスの歴史は長く、80年以上前から栄養素研究が進められており、当時より「世界初のマルチビタミン」といわれたほどです。
また、穀物ですから、ウィートグラスまで食べることは、ホールフードの概念にもマッチし、またオーガニック認証がついていること、持続可能性に配慮した生産体制を敷いていることも、意識の高い層には響きやすいポイントとなります。一般的なウィートグラス製品には、栽培・収穫後にこれらを加工し、パウダー状にした「ウィートグラスパウダー」があり、朝食のシリアルに混ぜて食べるなどされています。
ひとたびこういうジャンルの商品が流行ると、日本ではそれだけしか食べないというような風潮になりがちですが、健康・美容の視点以外でも、先述のホールフードによるフードロス削減、サステナビリティ生産はビューティーフードとしても注目されるべき要素ですね。