パンデミック後の今こそ望まれるオーガニックへの価値

米国の世論調査で、パンデミック下ではこれまでオーガニック動物由来製品の購入に重きを置いていた消費者が、新しいオーガニック製品に挑戦しようという動きがでてきたということがわかり、都市封鎖の規制が緩和されてからも、オーガニックを優先する消費者にとって、日常生活の中で大きく変化したとしても、依然として強いままとなっています。
米国のオーガニック専門機関、オーガニック・トレード・アソシエーション(OTA)が実施した、オーガニック志向の消費者を対象にしたオンライン調査によれば、約90%の回答者が、オーガニックが今以上に重要と考えています。健康や安全性といった部分でオーガニックが求められています。オーガニック志向の消費者は、農作物はもちろん、オーガニック乳製品やミートなどを好んでいます。また、これまで都市封鎖などにより店内での滞在時間が減少したこともありできなかったことが、これまでの反動で様々なブランドを見定める機会が増えることにむしろ楽しみとして考えています。
これまで、都市封鎖状況下では、自炊・テイクアウト・デリバリーなど食の中心が家庭内になっていましたが、解除後もパンデミックを通じて健康とウェルネスとプロアクティブなセルフケアを優先し続けているため、これまでの習慣が永続的な習慣になると予測しています。この永続的な習慣の中に、オーガニックは欠かせないというニーズがあります。
国内でも、安心安全はこれまで以上に求められる要素だと思います。今後、オーガニックビジネスが、短期的に各社製品の開発にどのような変化を生むでしょうか。