米ホールフーズのトレンド2020予測!次世代食品が話題に

注目のホールフーズ2020年トレンドが発表されています。
トレンドキーワードは主に、再生農業、西アフリカンフード、ミート&プラントブレンド。2019年トレンドであったヘンプ入り食品、faux meat(俗に「フェイクミート」と呼ばれる)スナック、環境配慮パッケージなどは若干スローダウンし、新しい穀物や消費者の内外健康(美容)をケアできる製品への関心が高まっています。

再生農業とは、用語としては多くの定義があるとされていますが、
一般的には、 農民、生産者、学者、政府機関、小売業者などが、劣化した土壌を復元し、生物多様性を改善し、炭素捕獲を増やして気候変動にプラスの影響を与えるような長期的な環境利益を生み出す農業と放牧を行うことです。この再生農業によって生まれた作物や加工食品、また化粧品が注目されています。国内に入ってきているものはあまりありませんが、新しいジャンルとして台頭してくると思われます。

小麦粉代替品として話題なのが、これまでになかったフルーツやベジタブルパウダーです。なんとも斬新なのですが、カリフラワーやバナナを粉末状にして小麦粉のようにして、家庭用パンやクッキーなどに利用され始めています。消費者向けには、チップやスナック食品の伝統的な代替小麦粉をタイガーナッツ小麦粉、および種粉ブレンドで置き換えられて作っているようです。消費者が焼き上がりを促進するためのより多くの方法を探すにつれて、タンパク質と繊維を供給する「スーパー」フラワーがトレンドに加わるといわれています。

西アフリカンフードは、いわゆるスーパーフードから人気が牽引されていますが、先住民族のスーパーフードから豊かで素朴な料理まで、伝統的な西アフリカの風味が食べ物や飲み物が登場しています。モリンガのほか、トマト、タマネギ、唐辛子のトリオは、多くの西アフリカ料理のベースを形成し、ピーナッツ、ジンジャー、レモングラスなどが人気です。

大豆を超えるPlant-basedが新しく注目されています。日本人としては気になる項目ですが、これまでビーガンのたんぱく質としては定番だった豆腐スクランブルより、2020年はヨーグルトや他の乳製品のクリーミーなテクスチャーを出すために、代わりに革新的なブレンド(穀物や緑豆など)に置き換えるものがあります。ビーガン習慣の人には、フレキシタリアンを食べる人に人気を集めているため、ブランドはトップアレルゲンをできるだけ多く避けようとしています。そのため、植物ベースの調理済み食品(特に肉の代替品)と、大豆を含まない伝統的な大豆ベースの調味料を探します。そういった製品には「No Soy」と大きく表示されているのが特徴です。ビーガンも、次世代ビーガンとなるのでしょうか。

アメリカの人口構造で特徴的なのが、トレンドセッターであるミレニアム世代が約半数を占めるということでしたが、2026年までに、ミレニアル世代の80%が子供を持つことになり、多くの親がより様々な食べ物を子供に紹介しています。 Whole Foods Marketの寿司バーで子供たちが両親と一緒に食べているのを見るのはよくある光景だといいます。このため、企業は、次世代に向けて“Better-for-you”な食材や製品を届ける必要があり、新しい訴求となりつつあるでしょう。

きのこと肉をブレンドするなど、ミート&プラントブレンドが新たに注目されています。25%程度の新鮮なキノコをブレンドすることで、象徴的なバーガーを「顧客と地球のためにより良い」ものにするための運動であるJames Beard FoundationのThe Blended Burger Projectが話題となっています。そのほか、お肉と小麦やマッシュルームなどを混ぜるブランドなどブランドによって様々にブレンドミートが提供されており、肉と植物のおいしいバランスをとろうとするフレキシタリアンには非常に期待されています。

健康意識、代替、環境配慮などはすでに根底にありながら、それらをさらに発展させた製品が目立っていました。フレキシタリアンは日本国内でもはまりやすいので、様々なターゲットにおいてヒントを得ることができるのではないでしょうか。