“サイエンスコスメ”の台頭

○○コスメは、業界でもよく言われる言葉です。美容業界ではないところから見たらすみわけが難しいところもあるのですが、明確な定義がなく、カテゴリーのようなものだと思ってください。

近年、“サイエンスコスメ”というワードがよく聞かれるにようになってきました。
その昔、富士フィルムの化粧品事業参入が話題になりましたが、革新的ビューティー論の中では、それは美容業界のビジネスモデル変革と論述してきました。このようなビジネスモデル変革などとして言われるものや、はじめは製薬技術として注目されてきた技術の転換により、化粧品成分やその浸透技術などを基調とした化粧品として台頭してきました。富士フィルムのように美容業界から異業種として参入できたのも、話題になりました。

これまで定まっていないところがありましたが、近年各社研究開発により、サイエンスを背景とした革新的技術や機能性を打ち出して、それらを訴求するという流れも生まれている。これまでの化粧品は、いかに効率の良い成分を採用するか・新党技術を高くするかということでしたが、ビジネスモデルの見直しや改革から生き残りを図っています。また、これにより新規参入もしやすくなりました。

製薬技術は、化粧品消費者に受け入れやすいことが多く、肌のたんぱく質に着目したブランドなど、明確な生理学や肌理論に基づいた化粧品は先進とみられる場合が多いです。また、巷では、コーセー、マンダム、ポーラなどがサイエンスコスメメーカーと言われるようですが、これまでの“ケミカルコスメ”といわれていた従来のコスメがサイエンスコスメに取って替り、サイエンスコスメは今後も進展してくる分野となるでしょう。