プロバイオティクスとプレバイオティクス、成長と混乱

インナービューティー先進国のアメリカでは、定番となってきたプロバイオティクス。マイクロバイオーム市場としても、グローバルに定着しています。最近では、日本では兼ねてより注目されていますが、プレバイオティクスの台頭とそれにまつわる混乱も生まれています。

アメリカでは、「フレンドリー・バクテリア」という言葉とともに、プロバイオティクスやプレバイオティクス製品はオンライン・実店舗ともに定番となり成長を見せていますが、それらの違いにおいて消費者の中ではまだ混乱があると言われています。彼らの中では、ダイジェスティブ・ウェルネス(消化を助けるウェルネス)のための補完的な役割として理解されているようです。
その混乱をよそに、グローバルのニュートリション市場ではプレバイオティクスやプロバイオティクスが強力な素材として大いに注目されています。プロバイオティクスのサプリメント(アメリカではサプリメントが盛ん)、食品や飲料などの市場規模は2023年までに640億ドルにまで到達するとみられ、一方で、すでに2017年に約35億ドルにまで達したプレバイオティクス市場では、2025年までには77億ドルにまで上るとみられています。

最近では、ヨーグルトなどの発酵食品(アメリカでは発酵食品の1位がヨーグルト)が注目され、ある調査では、消費者がビタミン、ミネラル、タンパク質、プロバイオティクスなどの機能性成分を含むソフトドリンクに関心を持つ欧州市場での成長が続くと予測されているといいます。また、腸内環境に関連した栄養補助食品やサプリメント、機能性食品などの製品のみならず、美容分野にもかなり伸展しています。肌のマイクロバイオーム(スキン・マイクロバイオーム)に着目した美容メソッドなども今後主流になると考えられます。

引き続き、注目して調査を進めていきます。